歯周病は歯の成人病  メタボリックシンドロームとも深いかかわりが

歯周病は歯の成人病 
メタボリックシンドロームとも深いかかわりが


日本では、50歳以上の80%が歯周病にかかっており、中高年が歯を失う原因のトップを占めています。平均的には70歳で20本の歯を失うといわれており(歯は親知らずを除けば全部で28本)、大半は歯周病が原因なのです。

歯周病は歯そのものの変化ではなく,歯の周囲の病気であるため,歯周病と呼ばれます。
この歯周病は「歯の成人病」ともいわれ、その人の生活習慣と密接にかかわりを持っています。

●メタボリックシンドロームとも深いかかわりがある歯周病
歯周病は単なる歯の病気と考えている人が多いと思いますが、研究が進むにつれて、歯周病になると全身の健康にさまざまな悪影響を及ぼすことが次第にわかってきました。
糖尿病や心臓病と歯周病が相互に深くかかわっていることがわかっていますし、骨粗鬆症との関連も指摘されています。また、歯周病が誤嚥性肺炎(口の中の細菌が肺に吸い込まれることによって起こる)や早産を引き起こすこともあります。

歯周病とは
歯肉炎から歯周炎へ
歯は、歯肉、歯根膜、歯槽骨などの歯周組織によって支えられています。歯周病はこの歯周組織が徐々に破壊されていく病気で、歯肉炎と歯周炎とに分けられます。通常はまず歯肉炎が起こり、それを放置しておくと歯周炎へと進行していきます。

●歯肉炎
歯肉が赤みを帯び、歯を磨いたときや物を噛んだときに出血しやすくなります。

●歯周炎
歯肉炎が進行したもので、重症になると歯肉がぶよぶよになり、膿みが出たり、さらに歯の土台である歯骨が溶けて、歯がぐらつくようになり、物をまともに噛むこともできなくなって、歯としての一生を終えます。

歯周病の原因
歯周病は、かみ合わせの異常、合わない金属冠や充てん物などによって起こることもありますが、大部分はプラーク(歯垢)が原因です。

プラークというのは何十種類もの細菌の塊で、食べ物のかすなどを栄養源として増殖します。プラークが歯と歯茎の境の部分に付着すると、歯茎の最も外側にある歯肉に炎症が起きます(歯肉炎)。
歯肉炎が進行すると、細菌の出す毒素によって歯と歯茎の境が少しずつ破壊され、歯周ポケットという溝ができます。ここにもプラークや歯石(歯垢が石灰化したもの)が付き、歯根膜や歯槽骨まで破壊されるようになります(歯周炎)。

歯周病を悪化させる要因として注意が必要なのは、喫煙とストレス、それに降圧薬です。
・喫煙は、煙に含まれるタールやニコチンなどの物質が、歯周病のポケットにじかにに作用し、炎症を一層強めます。また歯肉の血行を悪くしたり、煙に含まれる大量の活性酸素が患部を攻撃するものと考えられます。
・ストレスは、からだの抵抗力を低下させる上に、殺菌作用をもつ唾液の分泌を妨げます。また、降圧薬の中には、歯茎がむくむという副作用をもつものがあります。
・あとは、体全体の免疫力、つまり抵抗力が弱くなったときに、歯周病が発症しやすくなるというデータもあります。

歯周病の予防
歯肉炎の段階なら、完全に元の健康な歯の状態に戻すことができます。
歯周病の予防や進行を食い止める上で、最も重要なのはプラークを取り除くことです。

これをプラークコントロールといいます。それには、食後にきちんと歯を磨くことが大切です。単に食べかすを取るだけではなく、プラークまで取り除くためには、適切な道具を使って正しい磨き方をしなくてはなりません。
・歯ブラシは口の奥まで無理なく入る大きさのものを選びます。歯ブラシの端が歯と歯茎の境目にくるようにし、歯ブラシの毛を歯に直角に当てるのが基本です。
・歯ブラシに加える力は200〜300グラム程度に。力を入れすぎると歯茎を傷めてしまうことがあるので、歯ブラシの毛先を調理用の秤に押し当てて力の入れ加減をチェックするとよいでしょう。
・歯ブラシを歯に当てたら、振動させるように小刻みに横方向に動かし、1カ所を10〜30回磨きます。うまくできない場合には、歯科医や歯科衛生士に一度磨き方を指導してもらうとよいでしょう。
・歯ブラシだけでは、歯と歯の間のプラークを完全に取り除くことはできませんから、1日1回は歯間ブラシやデンタルフロスを使ってきれいにする習慣をつけることが、より歯周病の予防につながります。

●食事面では、栄養バランスのとれた食事をし、カルシウムを十分に摂り、高血圧を防ぐために、甘いものや脂肪分の多いものは控え目にしましょう。
柔らかいものばかり食べずに、噛み応えのあるものを食べることも大切です。キシリトール入りのガムを噛むのもいいでしょう。

●定期的な運動をしてストレスをためないことも、歯周病の予防に役立ちます。

健康に生きるためには、健康な歯が欠かせません。高齢社会を迎え、改めて歯の重要性が、そして、歯周病の予防と早期治療の必要性が認識されています。

2006年07月10日

posted by hare at 10:03 | Comment(1) | TrackBack(1) | メタボリック症候群 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは すぎと申します。

コメントありがとうございました。

糖尿病患者は歯周病になりやすいんですよね。

いろいろなところに悪影響がでて、生活習慣病の悪循環です。

どっかで悪循環を止めないとダメですね。

また時々TBやコメントさせていただきます。

よろしくおねがいします。
Posted by その症状!起きろ糖尿病予備軍 すぎ at 2006年07月10日 22:40
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ブラシの無い歯ブラシ新登場
Excerpt: いくら歯みがきしてもむだです、肝心の歯間歯周がみがけていません、ここからやられます。本製品は水ではなく薬剤の噴射です。食べかすが出てきて効果抜群です。
Weblog: 本質をついた歯ブラシ
Tracked: 2006-08-04 14:38

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